ふたご座流星群


毎年12月の中頃、ふたご座流星群が見られます。11月のしし座流星群は、ふだんはほとんど見られないけど、まれにたくさんの流星が見られるときがある流星群ですが、こちらは毎年ほとんど同じくらいの流星が見られるハズレのない流星群です。ピーク時で1時間に50個ぐらい。かなりの流星が見られます。
流星群というのは、ピークに向かって次第に流星数が増えていき、ピークを越えると減っていきます。今回のピークは、日本では14日の昼間の時間。ですから、その前後しか見られません。14日の明け方が一番多く見られて、1時間に30個ぐらいでしょうか。ただし、街の光がない十分に暗い場所の場合です。

13日の夜は月が大きくて、沈むのが日付が変わって14日AM2:30頃。この時期は、5時までは暗いですから、その後、2時間半見られます。
流星を見られる確率は、どこを見ていてもほぼ同じです。でも、真上を見ているのが一番確率が高いでしょう。立って首だけ曲げて上を見ているとすぐ疲れてしまいます。地面に寝ころんで見てください。寒いですよ!
屋上か広い庭があれば、ブルーシートを敷いて、布団を敷いて、掛け布団を掛けて、布団にもぐって見るといいですよ。2時間ぐらいやると布団全面に霜が降りていると思います。寝たら大変!

1時間に30個ぐらいの流星が見られると言っても、2分間に1個ではありません。流星群には「豆まき現象」というのがあります。パラパラパラっとたて続けに流れたかと思うとしばらく飛ばない時間が続きます。それを繰り返します。運がいい人は、ちょうど豆まきの時に空を見上げて、2・3分で数個の流星が見られる場合もあります。逆に、10分間見ていても1個も見えないときもあります。流星をみたいなら、ある程度の時間 ~最低30分程度~ 空を見ている必要があります。

ふたご座流星群の「ふたご座」の部分はどういう意味でしょう?
この流星群は、ふたご座の中のある1点から流星が飛び出してくるように見えます。この点を放射点と呼びます。流星が流れた経路を逆にたどると放射点に行きます。放射点から明らかに違う方から流れた流星は、ふたご座流星群とは違う、たまたまその日時に飛んだ普通の流れ星です。


「カストル」のカの文字のすぐ下にマークがあります。ここがふたご座流星群の放射点。ほぼ、カストルのあたりから流星が飛び出してくると思っていいでしょう。放射点に近いところに飛んだ流星は短く、離れるに従って長い流星になります。







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