今年と来年の星の話題


もうすぐ今年も終わりですね。
今年は彗星の年という前評判でした。大きな彗星が2つやってくる!

でも、3月のパンスターズ彗星はあまり明るくなりませんでした。彗星の位置がよくわかっている人が天体望遠鏡で見ないと見つかりませんでした。
本命だった12月はじめのアイソン彗星は、ご承知の通り、太陽に近づいて蒸発してしまいました。アイソン彗星を見られたのは、太陽に近づく前に天体望遠鏡で見た人だけ。その時点では、よくある並の彗星でしかありませんでした。

太陽に近づく前の アイソン彗星(C2012S1)

「彗星の年」は空振りでした。唯一、アイソン彗星の陰に隠れて話題にならなかった「ラブジョイ彗星」が双眼鏡でも見えるくらい明るくなりました。
でも、こちらも一般の人でも見つけられるほどの大きさではありませんでした。

来年は天体のトピックは何があるでしょう?

まずは火星です。火星は2年2ヶ月ごとに地球に近づきます。近づくということは、明るく大きく見えるようになります。
地球も火星も太陽の周りを公転しいています。火星は地球のすぐ外側を回っています。1周する時間が地球の方が早いので、地球が内側から火星を追い越していく形になります。追い越してから次に追いつくまでの時間が約2年2か月。
2014年の4月に地球が火星に追いつきます。

次の大きなトピックスは皆既月食。10月8日に見られます。
日本では、一般の人が一番見やすい時間帯に起こります。夕方、東の空から月が昇って間もなく月食が始まります。


まだ今年も3日あります。大晦日の夜はほとんど新月。関東地方の平野部では、晴れればきtれいに澄んだ星空が見られます。日付が変わる頃、初詣に出かけると南から真上の空に明るい一等星が8個勢揃いしています。南から、一番下の明るい星がシリウス、その上にオリオン座、真上付近にふたご座、おうし座、ぎょしゃ座があります。ふたご座の中には木星もあって賑やかです。南の空にあるシリウス、ベテルギウス、プロキオンが冬の大三角をつくっています。
夜中に初詣に出かけた際は、暗いところから上を見上げてみてください。
オリオン座と冬の天の川

写真の中に赤い散光星雲が写っていますが、これらは肉眼では見えません。この写真の赤を除いた部分が肉眼で見えます。
オリオン座の東側には天の川があります。画面左下の明るい星がシリウス。右上端の星の集まりが「すばる」です。


ベリークラシック・コズミックジャーニーを聞いてくださった方々、このWebサイトを見てくださった方々、今年も1年、ありがとうございました。
また来年、よろしくお願いします。

よいお年を ...
 (^_^)/~







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