木星


木星は英語でジュピター。
平原綾香さんの歌で、木星=ジュピターというのをみなさん覚えましたね。ホルストの組曲「惑星」の中のひとつなのですが、それに歌詞をつけて歌ってしまったところが斬新でした。
木星はラテン語でユーピテル。ローマ神話の最高の神様です。それを英語で発音するとジュピターになります。ユーピテルはギリシャ神話の最高の神ゼウスと同じ神様と言われています。木星は太陽系で一番大きな惑星。直径は地球の11倍、質量は300倍以上という大きなものです。一番大きな惑星に最高の神様の名前が付けられたわけです。

明日6日(月曜日)、木星が「衝」になります。「しょう」と読みますが、これってどういう意味でしょう。
地球も木星も太陽の周りを回っていますが、回る速さはそれぞれ違います。太陽、地球、木星の順にほぼ直線上に並ぶとき、地球と木星の距離が最も近くなります。この日を衝と言います。木星が一番大きく見える日ですね。でも、衝の日だけが特別大きく見えるわけではなく、その前後1ヶ月ぐらいはそれ以外の時期よりも大きめの木星が見えるという程度です。

木星って、天体望遠鏡で見るとどう見えるのでしょう?
木星の表面は雲に覆われています。そして、木星の自転はとても速いので、雲は流されて赤道と平行な帯になります。縞模様になるということです。実際、天体望遠鏡で木星を見ると何本かの縞模様が見えます。
木星にはたくさんの衛星(地球で言う月)があります。その中でも特に大きいものが4つあります。それらはガリレオが見つけたので、「ガリレオ衛星」と呼ばれています。小型の望遠鏡で見てもよく見えます。それぞれが違う速さで木星の周りを回っているので、4つの位置関係が見るたびに変わります。

木星が大きく見えるこの時期に天体望遠鏡で見てください。


ガリレオ衛星







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