立春


立春の日というのは、春氣立つ、つまり、今日から春に向かっていくという日です。別な言い方をすれば、これ以上は寒くならない日、一年中で一番寒い日とも言えます。立春の頃が寒いのは当然なのです。
天文学的には、立春は太陽黄経が315度になる日です。そう言われても、意味がわかりませんね。

昼間は空に星は見えませんが、青空の中にも太陽の向こう側にも星があって星座があります。星座の中で、春分の日に太陽のある場所を天体の位置を表す基準点と決めました。ここです。

白くて丸いのが太陽。うお座の中にあります。この位置を経度0度と決め、ここを春分点といいます。地球の場合は、イギリスのグリニッジ天文台のある位置を経度0度と決めました。それと同じ意味を持ちます。そこを基準にして星の位置が決められます。
また、太陽は1年かけて星座の中をひとまわりします。太陽の通り道を黄道といいますが、黄道にひと回り360度の目盛が付けられます。これを黄経といい、地球で言う経度と同じ意味になります。
春分点から90度ずつ黄道を4等分します。黄経0度のところに太陽が来た日が春分の日、90度のところが夏至、180度が秋分、270度のところを冬至といいます。さらにその間を45度ずつに分けると、立夏、立秋、立冬、立春になります。立春というのは、春分の日の45度前。春分の日は黄経0度=360度ですから、その前45度ということは、黄経315度のところに太陽が来る日になります。

立春の日の太陽はここにいます。







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