北斗七星


今の時期、北東の夜空を見ると北斗七星が立って昇ってきています。夜8時ぐらいに、ひしゃく形の水をすくう部分を上にして、北極星の東側に立っています。星好きな人は、この位置に北斗七星がいるのを見ると、春が近いなぁ、と思います。オリオン座が昇ってくると冬だなぁと思うのと同じですね。
今夜(2014.2.16)あたりは、満月に近い明るい月がありますが、北斗七星ぐらいの明るさの星ならなんとか見えるでしょう。

北斗七星はひしゃくの形といわれますが、現在はひしゃくって家庭にはないでしょうから、見る機会がないと思います。特に子供は見たことないかも。今でも見られるとしたら、神社の手を清めるところ。子供と一緒に出かけて見かけたときは、これがひしゃくで北斗七星はこんな形と教えてあげるといいですね。
北斗七星をひしゃくではない何かにたとえるとしたら、現在身近にあるものでは何がいいでしょうね?

ところで、北斗七星は星座ではありません。西洋発祥の現代の星座としては、おおぐま座の一部になります。熊の背中としっぽにあたる部分。でも、昔の中国では「北斗」というひとつの星座でした。おおぐま座は、北斗・文昌・三台に分かれます。ちょうどうまく3つに分かれたものです。三台は熊の前足と後ろ足の爪です。
(写真中にある細くて暗い青の線は、おおぐま座の星の結び)


中国由来の星座
夜8時頃、立っている北斗七星も夜中の1時頃にはこんな位置に来ます



宇都宮市にある文星芸術大学のマークが北斗七星です。文昌星、略して文星は学問の神様だそうです。文昌星をマークにすれば良かったのでしょうが、これだけだと何だかわからないので、文昌星を見つける目印の北斗七星の方をマークにしたということです。地元にまつわるうんちくです。

この時期、立って昇ってくる北斗七星を見て、皆様も春の気配を感じてください。









戻 る