ななつがたけ北天文台には、天体望遠鏡(の筒の部分)がたくさんあります。一番小さいものはレンズの直径が5cm、一番大きいものは反射望遠鏡で、反射鏡の直径が45cmあります。これは筒の中に、スマートな人なら二人一緒に入れる大きさです。天体望遠鏡って、見た目、小さいものから大きいものまでいろいろありますが、みなさんは大きければ大きいほどよく見えると思いますよね? 大きいのがひとつあれば、小さいのは必要ないのでは?
原則的にはそうではあるのですけど、見る対象によってはちょうどいい大きさがあります。小さい望遠鏡でも大型望遠鏡よりよく見える天体があります。
たとえば、はくちょう座にアルビレオという色のきれいな二重星があります。青い星とオレンジの星がすぐそばにくっついて見えます。これが一番きれいに見えるのは、ななつがたけ北天文台にある一番小さい望遠鏡です。直径5cmのレンズが付いたもの。明るい二重星や月を見るなら、それが一番よく見えます。
一番大きな45cm望遠鏡で月を見たら、光が集まりすぎてまぶしくて目がくらみます。月を見るには、レンズの直径が8cm以下ぐらいでいいでしょう。
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