しし座


代表的な春の星座には、しし座・おとめ座・おおぐま座などがあります。それが前回のお話でした。今回は、それらの中でも最も春を代表する星座といえる「しし座」についてです。

しし座はこの時期(3月上旬)、日が暮れて暗くなった頃 ...19時ぐらいに東の空に昇っています。そして23時頃、真南に来ます。暗くなった後なら、何時にでも見えます。
しし座は形がわかりやすい星座です。88個ある星座の中でも、一番ぐらいに形がわかりやすい星座でしょう。
下の写真をご覧ください。星座の絵がなくてもライオンの姿とわかると思います。
実は、星座の星の結び方には確定したものはありません。国によって、星座の絵を描く人によって、各自がわかりやすいように星を結んでいいのです。スマートフォンの天体アプリでも、「Sky Safari」、「Star Walk」、「iステラ」などを見比べるとかなり違います。
日本では星座の星の結び方は、ほぼ統一されています。先の天体アプリを見ても、日本の星座の星の結び方が最もライオンらしい形になると思います。前足を折りたたんで、後ろ足を伸ばして地面を蹴り、獲物に襲いかかろうとしている姿です。となりのおとめ座は、星をつないでも、これのどこが乙女なの?って感じです。冬の代表的な星座であるオリオン座も、見つけるのは簡単だけど、オリオンという人の形を想像するのは難しいと思います。



しし座の中には、系外銀河がたくさんあります。おなかの下と後ろ足の付け根あたりにあります。Mいくつという番号が付いているもの5つと、それ以外にも同じようなものがたくさんあります。これらは系外銀河と呼ばれる渦巻き型の星雲です。Mいくつという天体は、明るいのが多いので小型の望遠鏡でも見えます。ひとつひとつが、私たちの太陽が含まれる銀河系と同じ、たくさんの星の集まりです。



しし座やとなりのおとめ座、かみのけ座のあたりには、それがたくさんあります。暗いものも多いので、大きな天体望遠鏡を覗く機会があったら、見てみたい天体です。







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