火星


だんだん暖かくなってきて、夜、外に出るのも少しは楽になってきましたね。
今の時期、夜8時頃、東の空を見ると、明るい星が2つ並んで昇ってきています。火星とスピカです。左が火星で右がスピカ。赤い方が火星です。今はふたつが並んで昇ってきますが、火星はこれから日を追うごとに、少しずつ西に移動していきます。
明るさは今日現在(2014.3.23)で、火星が-1等、スピカが1等星。火星の方がずっと明るい。火星はこれからもう少し明るくなります。そして、4月10日前後が最高で-1.5等星になります。
火星が地球に近づいてきています、とういう言い方でも正しいのですが、もう少し正確に言うと・・・

地球は太陽の周りを回っています(公転している)。そして、地球のすぐ外側を火星が回っています。でも、回る速さは地球の方が速いので、今、地球が内側から火星に追いついて、追い越そうとしているところです。追いつく日が4月9日になります。このとき、太陽、地球、火星が一直線上に並ぶことになり、この状態を「衝(しょう)」といいます。普通は衝のときが地球とその惑星との距離が一番近くなります。そのときに一番大きく見えるということです。もうすでにかなり近づいているので、十分大きく見えていますが、衝のころが最大になります。ただ、大きいと言っても、火星は元々が小さい天体ですから、天体望遠鏡、それも大きな望遠鏡で見ないと表面の模様まではなかなか見えません。

左:ハッブル宇宙望遠鏡で撮影した火星         右:大型天体望遠鏡で見るとこんな感じ


一般の人が火星を見たいときは、どうしたらいいでしょう。
公共の天文台などで観望会をやっていると思いますので、そういう所に出かけてみるのがいいでしょう。
栃木県内では、次のようなところがあります。

  ・こども総合科学館
  ・大田原市 ふれあいの丘「天文館」
  ・益子町  スペース250
  ・塩谷町  星ふる学校「くまの木」

学校にある天文台でも見せてくれるところがありそうです。インターネットなどで情報を集めて、観望会がある日に行ってみてください。








戻 る