ゴールデンウイークの星空


今年のゴールデンウイークは、カレンダー通りだと休みの並びが良くないですね。それでも街中を離れて、星がきれいに見えるところへ出かける人もいると思います。今年のゴールデンウイークは、天気については何とも言えませんが、29日が新月です。晴れれば月に邪魔されないきれいな星空が見られます。

どんな天体が見えるかというと、夕方暗くなってすぐの時間は春の星座がちょうど見やすいところにあります。しし座が南中していて、その西側にかに座、東側におとめ座、北側におおぐま座があります。
星座以外だと火星と土星があります。天体望遠鏡があれば、この2つは是非よく見てください。200倍ぐらいの高い倍率で見る必要があります。
他には、こちらも天体望遠鏡が必要ですが、春の星座の中には系外銀河と呼ばれる星雲がたくさんあります。私たちがいる天の川銀河の外にある渦巻き型の星の大集団です。系外銀河はたくさんありますが、どれも小さくて暗いので、大きな天体望遠鏡で見ないときれいには見えません。


M101
渦巻き銀河を正面から見るとこんな形

NGC4565
渦巻き銀河を横から見るとこんな形

この2つは比較的明るくて大きいので、見やすい系外銀河です。


春の星座の中には天の川はありません。天の川はないし、星の数が少なくて寂しい感じです。
でも、夜中に春の星座が西に傾く頃、東から天の川が昇ってきます。明け方になると、さそり座や夏の天の川がよく見えます。実は、さそり座や夏の天の川を見るには、ゴールデンウイーク頃が最適です。もっと早い時間にさそり座が見やすい位置に来るのは、梅雨の頃になります。梅雨に入るとなかなか星が見られません。

ゴールデンウイークに星がきれいに見えるところにお出かけの際は、夜明け前の天の川も見てきてください。


さそり座







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