みずがめ座η(エータ)流星群


流星群というと夏のペルセウス座流星群と冬のふたご座流星群が有名です。なぜ有名なのかというと、毎年必ずたくさんの流れ星を見せてくれるからです。
でも、それ以外にも流星群はあります。実は、1年間に20以上の流星群があります。有名ではないものは、毎年見られるけれども1時間に5個以下しか見えないとか、年によってはたくさんの流星が見えるけど、それ以外の年はほとんど見られないとか。

あまり飛ばない流星群ですが、今夜、見られるものがあります。
みずがめ座η(エータ)流星群というものです。日本から見るとあまり飛ばないのですが、南半球ではペルセウス座流星群と同じくらいたくさんの流星が見られる流星群です。
どうして日本から見えないのでしょう?
この流星群は、水の入った瓶のあたりから、流星が四方八方に飛び出します。
どうして日本から見えないのか考えるために、今夜、みずがめ座がどこに見えるか、iPhoneアプリのiステラでなどで探してみましょう。


5月4日 2時20分の東の空

夜半前は、みずがめ座は地平線の下で見えません。夜中の2時ぐらいに東の空に昇ってきます。みずがめ座は今の時期、夜中を過ぎて明け方にならないと見えないのです。流星はみずがめ座の瓶の下あたり(#マークのところ)から四方八方に飛び出します。
瓶は地平線に近いですよね。そこから飛び出してくるということは、流星の半分は地面の下に飛んでしまって見えないのです。そのうえ、地平線近くは、空気が光を吸収してしまうので、明るい流星だけしか見えません。

そういうわけで、みずがめ座流星群は日本からは少ししか見えないのです。日本で見えるのは、1時間に10個以下だと思います。でも、まれにたくさんの流星が見える年もあります。実は去年がそうでした。5月6日がピークで、その前後1週間ぐらいは見られます。
夜中の2時ぐらいから見えて、夜が明けて星が消え始めるのが3時過ぎ。1時間ぐらいしか見えません。

みなさんもゴールデンウイーク後半、夜中の2時から3時過ぎぐらいまで、あまりたくさんは飛ばないかもしれませんが、流れ星を見てみるのはいかがでしょう。








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