土星と満月


ゴールデンウイークも終わって、これからは新緑の季節ですね。
でも、ななつがたけ北天文台がある福島県南会津町は、ゴールデンウイークがお花見の時期です。その頃まで雪が残っていて、雪が解けると同時に桜が咲きます。桜だけではなく、梅や桃、コブシやミズバショウも雪解けと同時に全部いっぺんに咲きます。なかでも、天文台の近くにミズバショウの群生地があり、自然に生えているところなので、柵もロープもなくて、長靴を履いて花の中に入っていけます。でも、狭いでこぼこ道を奥まで入っていくので、場所を知っている人が、それなりの車で行かないとムリです。

今週は月が大きい週です。木曜日が満月。月が明るいので暗い星は見えません。満月は望遠鏡で見ても、まぶしいだけでクレーターが見えません。
満月だと、どうしてクレーターが見えないのでしょう?
満月の時は、月に正面から太陽の光が当たっています。その場合、クレーターに影ができません。陰がないと、月面が盛り上がっていたりへこんでいたりというのがわかりません。ウサギが餅をついている模様は見えますが、クレーターという丸いデコボコはほとんど見えません。

でも、今週水曜日(2014.5.14)におもしろい光景が見られます。


夕方、月が昇ってから夜半ぐらいまで、満月のすぐそばに土星がいます。こんなに近づくのは珍しいことです。肉眼で見てもよくわかるし、双眼鏡で見ればもっとよく見えます。
是非見てみてください。2・30分おきに見ると、月が東に向かって少しずつ動いていく様子がわかります。








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