ヘルクレス座


今回はこの時期に見やすい位置に来るヘルクレス座についてです。

ギリシャ神話に出てくる勇者ヘラクレスの星座です。でも、星座の名前は、ヘラクレスではなくてヘルクレス座です。
ヘラクレスというのは強そうなので、カブトムシの名前にもなっていますが、それは英語の発音なのだと思います。星座名はラテン語。同じスペルをラテン語で発音するとヘルクレスになります。

ギリシャ神話に出てくるヘルクレスは、生まれながらの怪力の持ち主でした。赤ちゃんの時に、ベッドに入ってきた毒ヘビを捕まえて絞め殺したとか、大人になってからは、まだ誰も成し遂げたことのない「12の冒険」に挑んで、成功させたり。怪力を持った勇者でした。

今夜の22時ぐらいだと東の空にあります。ヘルクレス座は北東から昇ってきて、真上を通ります。22時頃は、地平線と真上の中間ぐらいにあります。夜中の0時過ぎに真上を通過します。
体を南に向けて立って、真上に来たレルクレス座を見ると逆立ちしています。でも、北を向いて見上げれば普通に立っています。自分がどちらを向いているかで見え方が変わります。


ヘルクレス座の中にM13という有名な天体があります。球状星団といって、数百万個の星がぎっしり球形に集まっている天体です。大きな天体望遠鏡で見ると、星が集まってできたボールのように見えます。M13は、日本から見える一番大きな球状星団です。
これは天体望遠鏡で見ないと見えません。双眼鏡や小型の天体望遠鏡でも、星ではない、輪郭がぼやっとした丸いものとして見えますが、それがすごい数の星の集まりだということは、大きな天体望遠鏡で見ないとわかりません。

大きな天体望遠鏡がある天文台などの観測会に行ったとき、見せてもらいたい天体のひとつです。


M13







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