さそり座


梅雨の時期、なかなか星が見えませんね。

この時期の梅雨の晴れ間があったら、さそり座が見やすい位置にあります。・・・といっても、南の空の低いところなので、南に山や建物があったら見えないし、たとえ開けていたとしても、街の光が明るくて暗い星や天の川が見えません。私はさそり座生まれですが、さそり座全景はまれにしか見ることがありません。見つけにくい星座なのです。

今夜22時頃、南の空を見てみると、さそりのはさみがちょうど真南に来ています。1時間後の23時になると、さそり座の中心が真南にきて一番見やすくなります。でも、さそりのしっぽの方は、地平線のすぐ上。晴れても地平線近くは、モヤがかかったようにぼんやりしていて、暗い星が見えません。さそり座の下の方は、暗い星が多いので、全部の星を見るって、けっこう難しいのです。ちょうど見やすい位置に来るのが梅雨の最中ということもあって、なかなか見ることのできない星座です。

さそり座は星の並びが、いかにもさそりです。Androidスマホ用アプリの「スマートステラ」やiPhone用の「iステラ」で星座の絵と星の配列を見た上で、実際の星空を見ると、サソリの姿が浮かび上がります。星座の中でも形がわかりやすい星座のひとつだと思います。よく晴れてきれいに星が見えていれば、初めて見る人でも「なるほど、さそりだ!」と、わかると思います。



さそり座の東側半分は天の川の中にあります。さそり座から東隣のいて座のあたりが、天の川が一番濃く見えるところです。

梅雨の晴れ間があったら、是非、さそり座と天の川を見てください。

日本から見えるさそり座は、空気による光の吸収や街の光のため、星がきれいなところで見てもこんな感じ。


もし、さそり座が
  ・真上にあって
  ・月がなくて
  ・快晴で
  ・街の光が全くなかったら
赤い星雲は見えませんが、天の川はこんな感じに見えるはず。







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