月が最北


今は梅雨、晴れませんね。
星がなかなか見えない時期ですが、今回は月のお話です。月なら多少雲があっても見えるかもしれませんね。

明日の朝の月齢は25。形は三日月型ですけど、明け方の東の空に見える反対側の三日月です。明日、あさってと、だんだん細くなっていきます。だんだん細くなっていって、金曜日に新月になります。
夜明け前の東の空ですが、今週は細い月を見るチャンスです。

でも、細い月なら毎月1回ぐらい、いつでも見られますよね。どうして、今週なのでしょう?

同じ形の月でも、時期によって見える位置が変わります。たとえば、夕方、西の空に見える三日月に限定してみましょう。
形は同じ三日月でも、南西の空に見えるときもあれば、真西の空やそれより北寄りの空に見えるときもあります。
みなさんも三日月を見て、見える位置が違うなぁ、って思ったことがありませんか?

細い月は、できるだけ北寄りの位置に来たときが、地平線からの高さが高くて見やすいのです。今週は、明け方の空ですが、細い月が一番北寄りの位置にあります。新月の1日前とか1日後の月は、ほんとに細いですよ。

たまに、すごく細い月を見ることがあると思いますが、それはたいてい新月の2日後の月です。1日後の月を見る機会はあまりありません。でも、今週の明け方、東の空ならそれを見られる可能性が高いです。


6月26日 3:40頃、東北東の地平線すぐ上に見える月

地平線に近いため、大気の屈折で上下につぶれている



ところで、細い月って、光ってない側もうっすら見えますよね。なぜでしょう?

あれは「地球照」といいます。
地球から細い月が見えるとき、反対に月面に立って地球を見られたら、地球は満月のように丸く見えます。地球は月の3倍大きいし、地球には雲や水があるので、月よりも光をたくさん反射します。月から地球を見られたら、すごく明るいってことです。その明るい地球が、夜の月面を照らしています。月の光っていない側というのは、月の夜ですから、そこを地球で反射した太陽の光が照らして、うっすら光って見えるのです。

新月直前の細い月と地球照、晴れたら見てみてください。。







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