流星


7月と8月は、流れ星がたくさん見える時期です。夜も寒くないし、流れ星を見るのにいい時期でもあります。
どうして7月と8月は流れ星がたくさん見えるのでしょう?

短い期間にたくさんの流れ星が見える「流星群」というものがあります。お盆のころのペルセウス座流星群とか、12月のふたご座流星群が有名で、流星群の中でも、特にたくさんの流れ星が見られます。でも、流星群にもいろいろあって、短い期間しか流星が飛ばないけど、たくさんの流星が見られる流星群もあるし、活動期間は長いけど、少しの流星しか見えない流星群もあります。
活動期間が長いと一定時間に飛ぶ流星が少なくて、活動期間が短い流星群は、短い時間にたくさん飛ぶという傾向です。7月と8月は活動期間が長いが、数が少ない流星群がいくつか重なっていて、さらにその間にペルセウス座流星群が入ります。ひとつの流星群だけでは見える流星数が少ないですが、それがいくつか重なって、たくさんの流星が見えるわけです。7月・8月は、みずがめ座δ北流星群、みずがめ座δ南流星群、やぎ座流星群、ペルセウス座流星群、はくちょう座流星群などの活動が重なります。


薄雲を通して見えた明るい流星    右上の明るい星はこと座のベガ (織姫星)


今月末から来月は、夜空を見上げていれば、流れ星を見られるチャンスが大きいわけです。それと、流星群によって、流れ星の速さが違います。ゆっくり飛ぶ流星もあれば、ビュンと速く飛ぶ流星もあります。明るい流星と暗い流星もあります。一口に流れ星と言ってもいろいろです。
流星群によって、それぞれ特徴があります。長年、いろいろな流星群を観察してくると、ひとつの流れ星を見ただけで、何群の流星かわかるようになります。ただ流れ星を見たというだけではなくて、明るさや速さがいろいろあるのだというところも見てください。

出かける機会の多い時期ですから、街中を離れて、星がよく見えるところに行ったら、夜空を眺めてみてください。きっと流れ星を見られると思います。









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