ペルセウス座流星群


今年もペルセウス座流星群が見られる時期になりました。毎年、8月12日の夜あたりをピークにたくさんの流星が見えます。
今日は8月10日ですが、今夜も数は少ないですけど、もう、ペルセの流星が飛んでいます。
普通の流星群は、何日間かかけて飛ぶ流星の数が徐々に増えていってピークを迎え、その後、次第に減って何日後かに見えなくなります。ペルセウス座流星群の場合、12日の1週間前ぐらいから見え始めて、12日の夜、流星数がピークになります。でも、13日を過ぎると急に少なくなるのが特徴です。

ペルセウス座流星群の場合、実際に飛ぶ流星の数は、毎年だいたい同じくらいです。街から離れた山の上などで、満天の星が見えるところで見た場合、ピークの時には、1時間に50個ぐらいの流星が見られます。でも別な理由で、たくさんの流星が見られる年とそうでない年があります。
その理由は「月」です。11日がちょうど満月。今年はほとんど満月の月が出ています。月が明るいと暗い星が見えなくなります。流星も同じで、明るいものしか見えなくなってしまいます。
空に月が出ているかどうかとか、月の大きさによって、流星がたくさん見える年と見えない年があるわけです。今年のペルセウス座流星群は、13日の明け方がピークですが、空には満月に近い明るい月が出ていて条件は最悪です。でも、流星はたくさん飛ぶので、中には明るいものもあります。月が目に入らない方向を見ていると、数は少ないですが明るい流星が見えると思います。

「ペルセウス座流星群」という名前の由来ですが、この群の流星の経路を逆にたどっていくと、図中の#マーク、「放射点」に集まります。この放射点がペルセウス座の中にあるので、こういう名前で呼びます。



今年は、國學院栃木高校天文部の生徒たちが、ななつがたけ北天文台のそばにあるペンションで観測会だそうです。私も高校生たちと一緒に、ペンションの前にあるグラウンドで流星を見ようと思います。
みなさんも流れ星を見に、大きな街から遠く離れたところに出かけてみてください。









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