夏の大三角


いつの間にか、夏も終わりに近づいてきました。「夏の星座」と言われる星座たちも、もうそろそろ終わりでしょうか?

さそり座やいて座などの、南の地平線に近い低いところにある星座は見にくくなってきました。でも、夏の大三角の星たちは、まだしばらく見えています。
夏の大三角というと、七夕の織り姫・彦星とデネブ。はくちょう座の一番明るい星のデネブと、織姫はこと座で一番明るいベガ、そして彦星は、わし座で一番明るいアルタイルです。
ですから、そのあたりの星座は、まだしばらく、・・・しばらくというのは秋の終わり頃まで見えています。
明日が新月なので、今週は月に邪魔されないで暗い星まで見えて、天の川を見るにもいい時期です。


夏の大三角が真上に見えているときは右が上で左が下になります。
デネブ付近に赤い散光星雲がありますが、肉眼では見えません。

スマホアプリの「iステラ」や「スマートステラ」で見ると、この時期の天の川は、真上から南西の地平線に流れ落ちているのがわかります。天の川を南の地平線から上に向かって見ていきましょう。
一番下は、いて座が一部、地平線上に見えています。その上にたて座、その上にとわし座があり、わし座の中にアルタイルがあります。天の川の東側です。さらに上を見ていくと天の川の西側にベガがあります。そして、天の川の真ん中にデネブがあります。その3つを結んで夏の大三角。下がとがった二等辺三角形に見えます。

今日(8月17日)の21時ぐらいに真上から南の空に見えていますが、時間が過ぎるに従って西に傾いていきます。毎年同じ星空を見ていると、夏の大三角が真上を過ぎて西に傾くと、夏も終わりだなぁ、と感じます。
みなさんも夏の大三角を見つけて、夏の名残を感じてみてください。








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