土星食


今日(9月28日)、12時12分に土星食があります。
この時刻に、土星が月の後ろ側に入って見えなくなります。それから1時間20分後ぐらいに反対側から現れます。でも、昼の12時。いくら珍しい現象でも、普通に考えると昼間では見えませんよね。ところが天体望遠鏡で見ると、たぶん見えると思います。青空の中なので、目的の天体を自動的に導入できる望遠鏡でないと無理ですけど。
そういう望遠鏡があれば、昼間でも金星とか木星、土星あたりの明るい惑星なら見えます。恒星でも1等星なら青空の中で見えます。また、金星だったら、望遠鏡を使わなくても肉眼で青空の中で見えます。今は金星が太陽のすぐ近くにいるのでダメですけど、太陽から離れているときなら、どのあたりに見えるかわかっていれば見つけられます。

青空の中で、目印になるものがないところにある星は、天体を自動導入できる望遠鏡でないとダメですが、月は肉眼でも見つかるかもしれません。12時頃、月を見つけて、双眼鏡で月のすぐ近くをよく探すと、土星が見えるかもしれません。見つかれば、しばらく見ているとそれが消えるのが見られます。双眼鏡で見る場合は、太陽の方に向けないように気をつけてください。


これはステラナビゲーターのシミュレーション画像です。13時33分頃、土星食が終わって月の西側から土星が出てくるときの様子です。
12時12分に土星が月の後ろ側に入るときは、東側の月が欠けている暗い側から入ります。青空の中では暗い側は見えませんので、青空の中に消えていくように見えるはずです。









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