うお座・おひつじ座 うお座とおひつじ座は、みなさん、よく知っている星座だと思います。でも、名前は聞いたことがあっても、見たことはあるでしょうか？ どちらも黄道１２星座ですから、名前は知っていますよね。ところが、なかなか見つけられない星座です。 うお座は、２匹の魚がひもでつながれている星座です。これがなぜ見つけにくいかというと、うお座には暗い星しかないのです。夜空が明るい街中では、ほとんど見つけられない星座です。 今日の２２時頃、南を向いて地平線から上にあがっていくと、この時刻だとほぼ真南にあります。ペガスス座の四角形の近くです。秋は目立つ明るい星が少ないのですが、ペガススのお腹にあたる四角形の星の並びが目立ちます。ここを「秋の四辺形」と呼んでいます。その下側と東側に２匹の魚がいます。 栃木県内でも見えないところの方が多いでしょうね。ところが、星空がきれいでたくさんの星が見えるところでは、逆に、うお座は見つけやすい星座です。どうしてかというと、明るい星はありませんが、暗くても同じくらいの明るさの星が並んでいます。すべての星が見えていれば、線で結びやすいのです。

うお座の東隣りがおひつじ座です。こちらは小さい星座で、普通の結び方では、星が４個しかありません。でも、そのうちの３個は、うお座の星よりも明るいので、見つけられると思います。 うお座と、反対側の隣りにあるおうし座は大きい星座ですけど、間に挟まれたおひつじ座は、小さくて星が少ない上に、有名な天体もありません。でも、今が一番見つけやすい時期です。おひつじ座生まれの方はぜひ探してみてください。 うお座の星はみんな暗くて、おひつじ座は星が少ないのですが、天体アプリの入ったスマートフォンを片手に、このふたつの星座を見つけてみましょう。