月


今日は月のお話です。
月は一番身近な天体だと思いますが、みなさん、月のことはあまり気にしてないのではないでしょうか。
月が見えるのは当たり前なので、月があると星を見るのに邪魔かな、ぐらいにしか思いませんね。

昔は、月の動きを基準にして暦が作られていました。でも、各家庭にカレンダーなんてなかったので、月の形を見て、今日が何日なのか知ったわけです。昔は月が生活に密着していました。月は1ヶ月弱で地球の周りを1周します。1ヶ月ぐらいというところが、暦の基準にするのにちょうど良かったわけです。

ところで、月の軌道はきれいな円を描いて回っているわけではなくて、少し楕円になっています。楕円ということは、地球に近いときと遠いときがあるわけです。ちょうど満月の日に、月が地球の最も近くにいるときを「スーパームーン」といいます。今年は8月15日がスーパームーンでした。その日はいつもより大きい満月が見られたわけです。でも、形は満月ではありませんが、毎月1回ぐらい、月が近い日と遠い日があります。

明日、11月3日(月)は月が近くに来る日です。月齢10で、半月より少し太った月です。20時頃、月はほぼ真南のうお座の中にあって、見やすい位置です。うお座の星は暗いので、月が近くにあると見えませんが、その上にあるペガスス座の四角形は見えると思います。
「今日の月はいつもより大きいんだぁ。」と思いながら3日の月を眺めてみてください。
反対に、11月15日(土)は月が最も遠くなる日です。この日は月齢22なので、夜中過ぎの深夜の空に見えます。

このように1ヶ月の間に月が近くに来る日と遠くなる日が交互に来るわけです。肉眼で見ても、大きさの違いはわかりづらいと思いますが、今日の月は近いとか、遠いとか思いながら見ると、そのように見えるかもしれません。


最大の月と最小の月  このくらい大きさが違います


参考までに、11月12月の月が近い日・遠い日を書いておきます。
  11月3日(月)  大きい月
  11月15日(土) 小さい月
  11月28日(金) 大きい月
  12月13日(土) 小さい月
  12月25日(木) 大きい月









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