オリオン座


今年も押し詰まってきましたね。そして明日(2014.12.22)が冬至です。昼の長さが一番短い日。今は日没が4時半ぐらいで、空が完全に暗くなるのが6時ごろ。午後6時には真っ暗で、一番暗い星まで見えるようになっているわけです。

6時には東の空にオリオン座が昇っています。今年もオリオン座の季節になりました。オリオン座というと連想するのが、星の一生の話です。星も生き物のように、新しい星が生まれて、年老いた星が死んでいきます。星もどんどん世代交代していくわけです。大きな星が死ぬときは、超新星爆発を起こしてその星の大部分を宇宙空間に吹き飛ばします。吹き飛んだ残骸が宇宙を漂って、他の星の残骸とも混じり合って、長い時間かけて、また塊になっていきます。そこに新しい星が生まれます。オリオン座の中には、新しい星が生まれつつあるところがあるし、年老いて死のうとしている星もあります。


星が生まれているところというのは、三つ星の下にオリオン座大星雲です。その中で、今、新しい星が生まれています。それもひとつやふたつではなく、何100個という数の星が生まれつつあります。オリオン座大星雲は中心部が一番明るいのですが、天体望遠鏡で見ると、そこに星が4つ見えます。たくさんある生まれたばかりの星のうち、4つだけが星雲の隙間から見えていると考えられます。


オリオン座大星雲

その一方で、間もなく死にそうな星というのはベテルギウス。オリオン座の左上にある赤くて明るい星です。

オリオン座を見ると、新しく生まれてきた星と寿命が尽きようとしている星、その両方見られるわけです。暗くなるのが早いこの時期、みなさんもオリオン座を眺めてみてください。







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