来年の話題 今年最後のベリークラシック・コズミックジャーニーになりました。今年もたくさんのクラシックの名曲を聴いていただいて、星の話もいろいろしました。 今年あった大きな天文現象というと、まず、春に火星が地球に接近して大きく見えたことです。火星は、２年２ヶ月ごとに地球に近づくので、次は２０１６年です。でも、火星は元々が小さいので、地球に近づいたとしても大きな天体望遠鏡がないと見られません。ですから、一般の人には、大きな話題ではなかったかもしれませんね。 火星以外では、１０月８日の皆既月食でしょう。これは条件が良くて、大勢の人が見られた天文現象でした。栃木県はだいたい晴れて、月食を見られた人が多かったと思います。 月食のとき、月が全部隠れた後も赤黒く見えていました。皆既月食というのは、皆既中の月の色が印象的です。

来年はどんな天文現象が見られるのでしょう？ 今年、条件のいい皆既月食がありましたが、来年もまたあります。４月４日、１９時１５分頃から始まって、２２時４５分に終わります。みなさんが見やすい時間帯です。 また、流星群も条件がいいです。８月１３日前後に見られるペルセウス座流星群と、１２月１４日前後に見られるふたご座流星群が年間の２大流星群です。どちらも月の影響がなくて、たくさんの流星が見られそうです。 ９月２７日が中秋の名月になりますが、それがスーパームーンです。月が地球に近い位置にあるときに満月になって、ふだんより大きな満月が見られます。中秋の名月がスーパームーンというのは話題になりそうですね。 これら以外に、予想できない天文現象が起こることもあります。たとえば、大きな彗星・・・ほうき星ですね、それが現れるとか。明るい超新星が現れるとか。そういうのが見られるといいなぁ、と思いながら来年を迎えましょう。 来年もまた、よろしくお願いします。