太陽の大きさ


今日の星の話は、年の初めにしてはちょっと地味な話です。
以前、月の見かけの大きさが変化する話をしました。月は楕円軌道を描いて地球の周りを回っているので、近いときは大きく見えて遠いときは小さく見えます。それと同じ理由で、太陽も見かけの大きさが変わります。
地球も太陽の周りを、楕円軌道を描いて回っています。楕円の度合いは小さくて、ほとんど円と言ってもいいくらいなのですが、少しだけ、太陽も近くなったり遠くなったりします。

太陽が一番近くなるのは、いつ頃なのでしょう?
実は今日(2015.1.4)なんです。
今日の15時19分、地球が近日点通過です。太陽の周りを回っている惑星などが、太陽に一番近づくときを近日点と言います。そこを通過する時刻です。今日の午後3時ぐらいの太陽が、1年中で一番大きいわけです。太陽と地球の平均距離を1天文単位と言います。今日の太陽と地球の距離は、0.98天文単位ぐらいです。つまり、平均より2%だけ、太陽に近いわけです。
近いと言っても、たった2%です。ですから、肉眼で見ても大きさの違いはわかりません。でも、2%だけ確実に大きいし、太陽から来る熱の量も少しだけ大きくなります。
今は冬ですけど、少しは暖かいわけです。反対に一番遠くなるのは半年後の7月です。ですから、夏は太陽から来る熱が少し少ないのです。陽の大きさも、1月と7月では4%違うことになります。
北半球では、冬は暖かくて夏は涼しいということになります。わずかな差でしかありませんが、理屈としてはそういうことです。

寒い季節ですが、冬の太陽は大きいんだ! 暖かいんだ! と思いながら、気持ちだけは暖かくお過ごしください。









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