かに座


かに座は、黄道12星座のひとつなので、名前はよく知っていると思います。でも、どこにあるか、見たことがあるか、という話になると、意外と「ない」という人が多いのではないでしょうか。かに座は、暗い星ばかりで目立たないし、見つけにくい星座です。
そのかに座がこの時期、見つけやすい位置にあります。さらに今年は、かに座が見つけやすくなる目印があります。かに座の近く、すぐ東側に木星があります。夜8時以降に見える星の中で、一番明るい星が木星です。ですから、東の方にある一番明るい星を探して、その西側を見るとかに座が見つかります。


でも、かに座の星はみんな暗いです。街中で空が明るいと、かに座の星が見えないかもしれません。見つけるにはどうしたらいいでしょう?
カニの甲羅の真ん中にプレセペ星団(M44)というのがあります。かなり大きな散開星団で、双眼鏡で見ると20個ぐらいの星が集まっているのがわかります。プレセペ星団は、双眼鏡で木星の西側を探すと見つかります。肉眼でも、空が暗ければぼんやり光っている星のかたまりが見えます。
プレセペを見つけて、それを囲むいびつな四角形になる星を探します。それがカニの甲羅の部分です。そこから伸びている足を、iステラやスマートステラの画面を見ながら探してください。


暗い星しかない「かに座」ですが、特にかに座生まれの方は、木星やプレセペ星団からたどって、見つけてみてください。








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