うみへび座


スマホの天体アプリなどで春の星座を見たとき、「うみへび座」という星座に目がとまったことはありませんか?
これはすごい星座です。ものすごく長い!!
うみへびの頭は、かに座の下にあります。胴体がしし座とおとめ座の下を通って、しっぽの先はてんびん座まで届いています。黄道12星座を4つ合わせた長さです。うみへびの頭が東の地平線から昇って、しっぽの先まで昇り終えるまでに、8時間ぐらいかかります。しっぽの先が昇ったときには、頭は南を過ぎて西に傾いています。これは星座の中で一番の長さと広さです。
でも、大きいですが、明るい星はほとんどありません。目立つ明るい星は、2等星が1個ありますが、それだけです。



明るい星がなくて、こんなに長い星座って、見つけられるのでしょうか?
うみへびの頭の部分は、かに座がわかれば、その下の方に星が集まっているので、ここは見つけられます。その部分は蛇が口を開けた横顔に見えます。
そこから、iステラやスマートステラの画面を見ながら東にたどっていくと、しし座とおとめ座の下に、「コップ座」と「からす座」があります。これらは、こぢんまりとした星座なので、見つけられます。うみへび座は、それらの下側を通ります。そのあたりは、うみへび座の星以外に見える星がほとんどないので順にたどっていけます。

星座の中で一番長いうみへび座、頭からしっぽの先まで全部を見るには、今週(3月15日の週)だったら、夜中の0時頃がちょうどいいです。もう少し早い時刻に見たい場合は、4月下旬になれば、21時頃の南の空に見えます。

現在の星座は、2世紀に活躍した天文学者のプトレマイオスが決めた48個の星座が基本になっています。うみへび座は、その48個の中の1つとして入っていました。昔からある星座なのです。広すぎる星座は天文学的には不便なので、後の時代になってから、分割されてしまったものもありました。でも、うみへび座はそのままの形で現在まで生き残りました。

みなさんも、なが~いうみへび座、全体を見つけてみてください。








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