ゴールデンウイークの星


いよいよゴールデンウイークが近づいて来ました。今年はカレンダー通りでも、今週末の土曜日から5連休です。でも私は、ゴールデンウイークはどこに行っても混むので、家でおとなしくしていようと思います。本当は、星を見にどこかへ出かけたいのですが、実は今日が半月で、これから満月に向かって月が大きくなっていきます。そして5月4日が満月です。今年のゴールデンウイークは月が大きくて、星が見られません。
でも、大きな街の真ん中に住んでいる人は、街から遠く離れたところに出かければ、月が出ていても自宅よりきれいな星が見られると思います。そんな方のために、ゴールデンウイーク中の星の見所をお話しします。

まず、くじら座の心臓の位置に「ミラ」という変光星があります。明るさがものすごく大きく変化する星です。明るいときは2等星、暗いときは10等星ぐらいになって、双眼鏡でさえ見えなくなります。そのミラがゴールデンウイーク中に最も明るくなります。
何時頃、どのあたりに見えるかというと、くじら座は太陽の向こう側にあって見られません。すみません、見られないのです。ミラの極大というのは大きなトピックなんですが、残念ながら今年は見られません。

ゴールデンウイーク中に、「みずがめ座η(エータ)流星群」というのがあります。夜中の2時頃から夜明け前までの時間帯に見えます。明け方なので、起きるのはちょっとつらいかもしれません。
これは珍しい流星群で、放射点が東の地平線近くにあります。そのため、東方向を見ていると、下から上に飛ぶ流星が見られます。流星数が多いのはゴールデンウイーク後半です。
流れ星って、「落ちてくるもの」というイメージがありますが、反対に飛ぶ流れ星が見られるわけです。

夜中を過ぎると夏の星座が見えます。特に夜中の2時頃は、さそり座といて座が南の空の一番見やすい位置に来ます。あまり遅くない時間帯にそれらが見られるのは、ちょうど梅雨の時期になってしまいます。さそり座は梅雨の前に見ておくのがいいでしょう。



ゴールデンウイーク中は、月が大きくて暗い星が見えませんが、トピックとなるのは下から上に飛ぶ流れ星とさそり座・いて座です。星がきれいに見えるところに出かけて、明け方、起きられる人は見てみてください。








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