金星・木星・月


金星が西の空に輝いています。7月までは西の空で、一番星として見えています。これからしばらくの間、木星も近くにあります。木星は-2等星なので、金星には負けますが、かなり明るい星です。ですから今は、夕方の一番星と二番星になっています。
今は日の入りが19時ぐらい。夜8時でもまだ空が明るくて、真っ暗になるのは9時近くです。
夜8時ぐらいに西の空を見ると、ほぼ真西に金星と木星があります。金星の左上に木星という位置関係です。金星はこれから次第に木星に近づいていきます。そして7月1日、ふたつがくっ付きそうなくらいまで近づきます。


7月1日
倍率100倍ぐらいにした天体望遠鏡で見た金星と木星(円内)
これは正立像の望遠鏡の場合です。
光学系によっては、180度回転していたり、左右が逆の場合があります。


毎日、夕方の西の空を見ていると、だんだん金星と木星が近づいていくのが見られます。梅雨時なので晴れないかもしれませんが、晴れた日は見てください。

今週の土曜日(2015.6.20)には、ちょっときれいな風景が見られます。金星と木星の下に細い月が来ます。金星と木星と月が狭い範囲で、だいたい正三角形に並びます。その上にはしし座があります。しし座の一番明るい星、レグルスも近くにあります。金星と木星の延長線上にあるので、それも含めて、きれいな景色になると思います。夜8時から、9時頃までの時間帯がよく見えます。


6月20日 20時20分の西の空


梅雨の最中なので天気が心配ですね。これは、20日が晴れないと見られません。
狭い範囲に3つが集まるのはこの日だけですが、翌日は並びが変わって、月がレグルスの方に移動して、横長に並びます。それはそれで、景色としてはきれいかもしれません。
20日か21日、どちらか1日でも晴れることを祈りましょう。

6月21日 20時20分の西の空







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