夕方の西空


7月も後半に入って、いよいよ夏です。夏の星座や天の川が見られる季節になりました。

その前に今日の夕方なのですが、西の空に細い月と金星、木星、そして、しし座の一番明るい星のレグルスが並んで見えます。実は、先月もそういうのがありました。約1ヶ月前です。残念ながら晴れなくて見られませんでした。そのときに見えていたはずの月が空をひとまわりして、また西の空に帰ってきたわけです。
金星と木星は、今はまだ見える位置にいますが、来月になるとどちらも太陽に近づいて、見えなくなってしまいます。太陽系の惑星の中で特に明るい、金星と木星が並んで見えるのもあとわずかです。そこに月が一緒に見えるのは、今年は今日が最後です。今は恒星のレグルスも近くにいて、よりきれいな景色にしてくれます。

晴れないと見えないわけで、夕方、晴れてくれるといいですね。晴れなかった場合は、スマホの天体アプリで見てもらうことにしましょう。雲っていてもiステラやスマートステラを動かして、西の地平線の方に向けてもらえば、そのときに見えているはずの星が見られます。20時頃がいいでしょう。
真西より少し北寄りの空に集まっています。月が細いです。月、金星、木星、レグルスが、つぶれた菱形に並んでいます。



1ヶ月前の金星は、望遠鏡で見るとほぼ半月型でした。今日は少し欠けて、三日月型に近くなっています。それと、1ヶ月前よりは少し明るくなっています。
金星は細くなったのに明るくなっているのはどうしてでしょう?
光っている部分が少なくなったのですから、暗くなるはずですよね。なぜ明るくなったかというと、金星は最近の1ヶ月間で地球に近づいたのです。欠けて暗くなった分よりも、近づいて明るくなった度合いの方が大きいのです。また、近づいたということは、大きく見えるようになったわけです。そうは言っても、肉眼や双眼鏡では形は見えません。天体望遠鏡で見れば、倍率が低くても三日月型に見えます。

天体望遠鏡が使える方は、金星を見てみてください。
今日の夕方は、肉眼で見てもきれいな景色が見られますよ。








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