伝統的七夕

今日は8月16日、8月も後半に入って、夏も終わりに近づいてきました。この時期の星の話題ですが、今日は七夕の話です。
この時期に七夕? と思うでしょうが、本当の七夕はこれからです。
七夕は旧暦の7月7日にやらないといけません。今年の旧暦7月7日は8月20日、今週の木曜日です。旧暦でやる七夕を「伝統的七夕」という言い方をします。

七夕は、どうして旧暦の7月7日にやらないといけないのか、もう一度簡単に説明しましょう。
月の大きさが関係しています。旧暦というのは太陰暦ですが、月の形を基にした暦です。太陰暦の7日には、必ず七日月が出ています。七日月というのは、半月より少しだけ細い月で、この七日月が七夕の物語に大切な役割を果たします。
月が南の空にあるときは縦に半分の月ですが、これが西の地平線に沈むときには、斜めになって舟の形になります。七日月は、織姫・彦星が天の川を渡るときの渡し舟と舟頭さんなのです。月が沈んだ後、この舟が天の川を渡るために迎えに来てくれます。




現在の暦は、月とは無関係なので7月7日の月がどういう形かは、年によって違います。舟の形ではない月が出ていたり、新月で月がなかったりすると、渡し舟がなくなってしまって、織姫も彦星も天の川を渡れません。満月だったら月が明るくて、そもそも天の川が見えません。

現在の暦の7月7日、月遅れで8月7日に七夕をやるところが多いですが、それはダメなのです。幸い、少しずつですが、旧暦で七夕をやるところが増えてきています。

8月20日は22時頃、月が沈みます。月が沈むと天の川が見えてきて、七夕の物語の始まりです。








戻 る