ペガスス座

9月も下旬になって、秋を感じるようになってきました。秋の星空の特徴というのは、明るい星が少ないのです。夏の大三角とか、冬の大三角のような、1等星を結んで出来る図形もありません。そんな中で、一番、図形らしい星の並びが、「秋の四辺形」と呼ばれるものです。こちらは1等星ではなくて、すべて2等星なのですが、4つの星が正方形に近い形に並んでいます。明るい星が少ない空では、2等星でも、四角形に並んでいると目立ちます。

この秋の四辺形がある星座がペガスス座です。ペガスス座というのは、翼があって空を飛べる馬の星座です。でも、それって、「ペガサス」じゃないの? ・・・と思いますよね。一般にはペガサスと言われていますが、ペガサスという発音は英語です。星座の学名はラテン語です。星座だけではなくて、学術的な正式名称は、ラテン語を使う場合が多いのです。英語のペガサスと同じスペルですが、ラテン語で発音するとペガススになります。それでペガサス座ではなくて、ペガスス座なのです。






iPhoneアプリのiステラやAndroid用のスマートステラなどでペガスス座を見ると、ひっくり返っていますよね。頭を下にして空を飛んでいます。
ペガスス座は、夜空の真上近くを通ります。それを見る人が南を向いて上を見上げると、ペガススの頭が下になってしまいます。でも、足を北に向けて、地面に寝転んでペガスス座を見ると、頭が上になって正しい形に見えます。ペガスス座は北向きで見ないといけないのです。でも、立ったままだと辛いですよ。後ろに反り返る姿勢になりますから。

ペガススの鼻先にM15という球状星団があります。球状星団の話は前回にしました。M15は主な球状星団の中で、星の密度が最も高いものです。
ペガスス座とつながっているとなりのアンドロメダ座には、アンドロメダ大銀河があり、双眼鏡できれいに見えます。


アンドロメダ大銀河







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