月と金星が接近

今夜(2015.10.4)の月は下弦側の半月ぐらいで、今週は次第に細くなっていきます。月が出るのは夜半過ぎですから、それまでは月に邪魔されないで星が見られます。
今夜の22時頃、南の空を見ると、低いところにフォーマルハウトがあります。秋の空は明るい星が少ないのですが、南の低いところにぽつんと光っている1等星です。その上にはみずがめ座があります。フォーマルハウトは、みなみのうお座の魚の口にある星で、水がめからこぼれ出た水がその口に流れ込んでいます。みずがめ座とみなみのうお座はセットです。
みずがめ座からさらに上に行くとペガスス座があって、秋の四辺形が真上近くにあります。秋の四辺形はすべて2等星ですが、正方形に近い形に4つの星が並んでいます。明るい星が少ない秋の空では、目立つ星の並びです。



2015.10. 9 AM 3:30 東の空


今週は、明け方の空も注目です。3時頃の東の空を見ると、しし座があります。その中に金星があります。夏のはじめまで、夕方の西の空に見えていた金星ですが、今は東の空に回って、明けの明星として輝いています。
今週9日の金曜日ですが、この金星が細い月と接近します。金星は星として見える天体の中では、一番明るいものです。そして、この日の月齢は26。夕方の空に見える三日月くらいの細い月です。一番明るい星と月ですから、探さなくてもだれでも見られます。
金星と細い月が並んで見えるときれいです。金曜日の早朝ですが、4時でも大丈夫です。この日に早起きする方はぜひ見てください。肉眼で見ても双眼鏡で見ても、きれいだと思います。


上と同じ時刻、月・金星・レグルス付近を拡大







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