アンドロメダ大銀河

秋の空にアンドロメダ大星雲、もしくはアンドロメダ大銀河と呼ばれる有名な天体があります。
これがどこにあるかというと、名前の通り、アンドロメダ座の中です。今夜22時頃、秋の四辺形がほぼ天頂にあります。秋の四辺形はペガスス座のお腹ですが、4つの星のうち、北東にある星はアンドロメダ座の星です。アルフェラッツという名前の星です。そこから2つ目の星がミラクという名前で、これがアンドロメダ大銀河を見つけるときの目印になります。
ミラクから星を2つたどったところに、アンドロメダ大銀河があります。よく晴れて空気の透明度が良ければ、肉眼でも見えます。



アンドロメダ大銀河 (M31)


そもそもアンドロメダ大銀河というのは、どういう天体なのでしょう?
ひとことで言えば、「銀河」と呼ばれる天体です。銀河というのは、たくさんの星が渦巻き型に集まっている天体です。ただ、渦巻き型が多いですが、必ずしもそれだけではありません。丸いのとか細長いのとかもあります。アンドロメダ大銀河には、M31という番号が付いています。
たくさんの星が集まっていますが、どのくらいたくさんかというと、M31の場合は約1兆個です。
1兆個と言われても、どのくらい多いのかイメージできませんね。太陽がある天の川銀河は、約2000億個の星で出来ています。ですから、5倍大きいわけで、「大銀河」と呼ばれる資格がありますね。
そのため、他の銀河よりも大きいわけですが、距離的にも近いところにあります。宇宙の中では、たくさんの銀河が狭い範囲に集まって、「銀河群」を作っています。天の川銀河とM31は、同じ銀河群の仲間です。同じ仲間の銀河には、南半球で見える大マゼラン雲や小マゼラン雲があります。
元々大きくて近くにあるから、さらに大きく見えるわけです。それと、ミラクという星を挟んで、M31の反対側にM33という銀河があって、それも同じ銀河群の仲間です。M33も双眼鏡で見えます。
アンドロメダ大銀河は双眼鏡で見るのが一番きれいです。天体望遠鏡で見ると大きすぎて、視野からはみ出ますし、倍率が上がると暗くなってしまって、中心の明るいところだけしか見えません。
M31とM33、両方とも双眼鏡で見たい天体です。


M33







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