おうし座流星群


先月、オリオン座流星群の話題がありました。流星群は1年間に10数回あります。でも、全部が、たくさんの流星を見られるわけではありません。1時間に30個ぐらい見られるものもあれば、1時間に2つぐらいしか見えないものもあります。

今週もおうし座流星群があります。飛んだ流星の経路を逆に延ばしていくと、おうし座のすばるの近くに集まる流星群です。正確に言うと、おうし座北流星群とおうし座南流星群がほぼ同時に活動します。どちらも、あまり飛ばない流星群で、両方合わせても1時間に数個しか見えません。普通なら、みなさんにお勧めということではなくて、時間に余裕のある人は見てください、という感じの流星群です。でも、あえてここで話題にするのは、おうし座流星群には、他と違う特徴がいくつかあります。
まず、火球の割合がすごく多いのです。火球というのは、木星や金星ぐらいか、もっと明るい流星のことです。見える流星の数は少ないけど、明るい流星が見られるわけです。1時間に見える流星の総数がいくら多くても、暗い流星は見逃してしまうことが多いです。でも、おうし座流星群の流星は明るいものが多いので、飛べばかなりの確率で見えます。
わざわざ遠くの山奥まで流星を見に行かなくても、自宅でも見られる可能性もあるわけです。オリオン座やカシオペア座の形がわかるくらい、星が見えているところなら見えると思います。




おうし座流星群は、他にもあと2つ、特徴があります。そのひとつは、活動期間が長いことです。今週と来週、再来週ぐらいまで、ずっと見られます。何月何日だけしか見られないというものではないのです。ですから、自分の都合のいい、余裕のある日に見ればいいわけです。
もうひとつの特徴は、流星の飛ぶスピードが遅いんです。明るくてゆっくりですから、見逃すことが少ないし、見えている時間が長いのが特徴です。
・・・ということは、 願い事を3回言える可能性があります。その可能性が一番高い流星群だと思います。今年は、火球の数が特に多いと予想されているので期待できます。でも、実際に火球が飛ぶと、「わ~!」とか「お~!」とか言って、願い事をいうのを忘れてしまいます。

流星を見るには、寝転んで真上を見ているのが一番確率が高いです。寒いですから、十分な防寒具を用意してください。








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