今週は新月


12月になりました。寒い季節ですが、太平洋側の地方では星がきれいに見える季節でもあります。冬の季節風が吹いて、栃木県の山間部は雪が降ることもありますが、平野部はきれいに晴れる日が多くなります。特に今週は、11日の金曜日が新月。月に邪魔されず、晴れればきれいな星が見えると思います。

今週の星の見所は、先月も話題にしましたが、食変光星のアルゴルが見やすい時間帯に暗くなります。まず、7日(月)21時59分に極小。そして、10日(木)18時48分にも極小になります。この時刻の前か後ろの2時間、30分おきぐらいに見てみると、明るさが変化していることがわかります。アルゴルの元々の明るさは、近くにあるアンドロメダ座のアルマクと同じなので、この星と較べてください。



他に見所は、冬恒例のふたご座流星群があります。これは12月14日前後の1週間ぐらい、たくさんの流星が見られます。見られる流星の数は、12月14日が一番多くて、そこから離れるに従って数が減ります。今週は1週間前なので、あまりたくさんの流星は見えないと思いますが、それでも週の後半には、1時間に10個ぐらい見えるかもしれません。放射点はカストルのすぐ近くです。
今週は新月で、星がきれいに見える上、流星も見られるわけです。冬の夜空は、オリオン座などの有名な星座もあるし、明るい星がたくさんありますから、流星は見られなかったとしても、きれいな星空を楽しめます。
ふたご座流星群については、次回、また詳しくお話しします。




今は夕方6時には真っ暗になるので、それ以降なら何時でも星空が見られます。21時頃には南の空にくじら座があって、その東側におうし座やオリオン座があります。冬の星座と呼ばれる星たちが南東方向の空に昇っています。東の空の低いところにシリウスとプロキオンもあって、冬の大三角が見えてきています。








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