ふたご座流星群


ふたご座流星群は今週が本番です。予想では、15日の3時がふたご座流星群のピークです。15日の3時というのは14日の深夜ですから、間違えないようにしてください。14日の夜にたくさんの流星が見られます。13日でも15日の夜でも、かなりの流星が見えますが、14日の夜が一番たくさん見えます。
14日は、夕方の空に三日月が出ていますが、すぐに沈んでしまいます。ですから、ほぼ一晩中、ふたご座流星群を見られます。今年はふたご座流星群を見るのに絶好の条件です。

ふたご座流星群は、何時頃見るのがいいのでしょう?
ふたご座が地平線の上に出ていれば、何時でも見られます。ふたご座は、18時半には東の地平線上に昇っているし、明け方まで見えていますから、月が沈んだ後なら何時でも大丈夫です。でも、一番条件がいいのは、ふたご座が真上に来る頃です。夜中の1時にほぼ天頂に来ます。ひとつでもたくさんの流星を見たい人は、1時から3時ぐらいまでがいいでしょう。そして、地面に寝転んで、真上を見ているのが一番確率が高いです。

ふたご座流星群というのは、ふたご座の方から流星が飛び出してくるように見えます。ふたご座の中でも、カストルという星のあたりから流星が飛び出してくるように見えます。カストルは、ふたご座にある一番明るい星です。いつも申し上げていますが、ふたご座流星群はカストルのあたりから光り始めるわけではありません。個々の流星が、空のどのあたりから光り始めるかはまちまちです。でも、飛んだ流星の経路を逆に延長していくと、すべてがカストルのあたりに集まるという意味になります。



14日の夜がふたご座流星群のピークですが、ピーク時にはどれくらいの流星が見えるのでしょう?
ひとりの人が1時間、空を見ていた場合、だいたい30個ぐらいの流星が見えると思います。専門的な話になりますが、1時間に30個見えるといっても、2分間に1個見えるわけではありません。流星には、通称、「豆まき現象」というのがあります。豆をまくように、パラパラパラっと、続けざまに流星が見えたかと思うと、しばらく見えない時間が続きます。こういう現象があるので、1時間に30個と2分間に1個はイコールではありません。
1時間に30個見えるのは、星がきれいに見える、市街地から遠く離れたところで見た場合です。街中では、その1/3ぐらい見えればいい方だと思います。

せっかく好条件のふたご座流星群、少し遠出してでも、見てみたいですね。









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