冬至


今年は12月22日が冬至です。この日がが1年中で一番昼の長さが短い日です。逆に言えば、夜の長さが一番長いので、星を見るには一番いいときですね。
冬至の日というのは、12月の何日と決まっているわけではありません。夏至や春分の日などもそうですが、日にちで決まっているわけではありません。冬至は、「太陽黄径が270度になる日」というのが定義です。
地球は1年で太陽の周りをひとまわりするわけですが、天体の位置を決める基準が春分の日の太陽の位置です。空には天体の位置を決めるための座標があります。その中で、春分点という位置があって、それがすべての天体の位置を決める基準になります。
春分点の場所は、春分点に太陽がある日を春分の日というので、3月20日頃の太陽の位置を見ればわかります。iステラなどのスマホ用天体アプリで見てみましょう。



春分の日の太陽は、うお座にあります。2匹いる魚のうち、下側の魚の近くです。地球には経度と緯度があって、日本あたりは東経何度、北緯何度というふうに表せます。天体の場合は、赤径、赤緯といいますが、両方ゼロの点がうお座にあるわけです。
太陽の場合は、そこから90度回ったところが太陽黄径90度で、夏至の日です。さらに90度回って、太陽黄径180度になる日が秋分の日。そこから90度回って、太陽黄径270度になる日が冬至です。太陽黄径がちょうど180度とか270度になる日が、年によって違うわけです。今年の冬至は、12月22日ですが、来年は21日です。

冬至というと、昼の長さが一番短い日というのもありますが、太陽の南中高度が一番低い日でもあります。栃木県あたりでは、12時20分ぐらいに太陽が南中しますが、そのときの太陽の高さが1年中で一番低くなります。この時刻の日時計の影が、1年中で一番長くなるわけです。









戻 る