冬の星座


冬の夜のあまり遅くない時間・・・ 20時から22時頃、南から天頂にかけて見える星座を冬の星座と呼んでいます。その真ん中にいるのはオリオン座。
やはり、冬の星座と言えばオリオン座ですね。オリオン座の左上に、ベテルギウスという赤い一等星があります。この星は寿命末期で、最後は超新星爆発と言って、大爆発を起こして宇宙に飛び散ります。その超新星爆発が、今日起こっても不思議ではないくらい差し迫っています。毎日見ていると目撃できるかもしれません。でもそれは、今日かもしれないし、1000年後かもしれません。宇宙の中での「すぐ」というのは、それくらいの時間です。私たちが生きている間に見られるといいですが、もしベテルギウスが超新星爆発したら、明るすぎて他の暗い星が見えなくなってしまいます。

オリオン座の左下にはおおいぬ座があります。ここにもシリウスという明るい星があります。この星は青白く見えます。これは若い星なので、青白い色をしています。生まれたての若い星は青く見えて、年老いるにつれて赤くなっていきます。シリウスは太陽を除く恒星の中で一番明るい星です。
おおいぬ座の左上にこいぬ座があります。ここにも、プロキオンという明るい星があります。



ベテルギウス、シリウス、プロキオンの3つをつなぐと、下が尖った三角形になります。これが冬の大三角です。今日の22時頃、冬の大三角が南の空の見つけやすい位置にあります。冬の大三角の上には、ふたご座、ぎょしゃ座、おうし座もあります。冬の星座が勢揃いで、明るい星がたくさん見えます。寒いですが、星空は1年中で一番華やかな時期です。

今、カタリナ彗星という比較的明るい彗星が見えています。明るいと言っても、6等星ぐらいなので、肉眼では見えません。双眼鏡で探すと、星ではないぼんやりした丸い天体が見つかります。よく見るとしっぽが見えるかもしれません。
実は今日(2016.1.17)が、地球と彗星の距離が一番近い日です。見やすいのは夜半過ぎになります。北東の空に北斗七星があります。今日は、ひしゃくの柄の先から2番目の星、ミザールのすぐ下にあります。明日以降、北極星の方向に移動していきます。

華やかな星空と彗星も見られる今夜、厚着をして星を見に外に出てみてください。


カタリナ彗星







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