立春


今年も1ヶ月過ぎました。明日から2月、今週の木曜日は立春です。すごく寒いですが、暦の上ではもう春です。ただ、立春という言葉を、誤解している方もいるかもしれません。立春というのは、この日を境に春に向かうという日で、これから次第に暖かくなり始める日です。ですから、別な言い方をすれば、立春の頃が寒さの底ということになります。「立春なのに、こんなに寒い」という言い方は間違いで、「立春だから、こんなに寒い」ということなのです。

立春というのは天文学的に定義されていて、太陽黄径が315度になる時をいいます。ぴったり315度になる時刻も計算されていて、今年は2月4日の18時46分です。立春というのは、その一瞬なのです。その一瞬を含む日が立春の日です。

1年中で一番寒い今週なので、夜、星を見に外に出るのは、ちょっと厳しいですね。でも、見ておきたい天体があります。カタリナ彗星というほうき星がまだ見えます。でも、肉眼ではダメで、双眼鏡でなんとか見えます。


中央付近の緑色の天体がカタリナ彗星


今は北の空にあって、北極星の近くにいます。北極星の近くなので、一晩中見られますが、21時ぐらいが一番いいでしょう。北極星があって、その上にきりん座というのがあります。きりん座というのは、あの首の長いきりんです。きりんの星座があるのですが、暗い星しかないので、星がよく見えるところに行って一生懸命探さないと見つかりません。
この時刻だと、頭が下で、足が上、きりんがひっくり返っています。カタリナ彗星は、今日はきりんの首の真ん中あたりにいます。今週1週間で、背中の上あたりに向かって移動していきます。双眼鏡でそのあたりを探すと、星ではない、ぼやっとした丸い天体があります。それがカタリナ彗星です。 彗星の特徴のしっぽは見えないかもしれません。
双眼鏡をお持ちの方は、今週の21時頃、北極星の右上のあたりを探してみてください。









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