南半球の星座


空全体には88個の星座があります。ではそのうち、栃木県から見える星座はいくつあるでしょう?  星座の一部分でも見えれば1個と数えます。

南半球に行かないと見えない星座があるわけで、88からそれを除いた数ということになります。数え方にもよりますが70個弱です。そんなに見える「はず」なのです。でも実際は、南の地平線のすぐ上ある星座は、街の光で星が消えてしまってほとんど見えません。一部でも、見えると言えるのは60個ぐらいです。でも、88個のうち60個というのは、意外に見えると思いませんか?

たとえば、こんな星座の名前を聞いたことはあるでしょうか?

    カメレオン座    テーブルさん座    インディアン座     かじき座      くじゃく座         コンパス座

南半球にはそういう名前の星座があります。これらは日本からは全く見えなくて、南半球でしか見えない星座です。


今夜(2016.2.14)、オーストラリアのパースで23時頃見える星空


みなみじゅうじ座は知ってますよね。日本人にはあこがれの星座だと思います。日本でも、沖縄に行くと見えます。ですから、栃木県からは見えませんが、日本から見える星座になります。でも、やはり、空の高いところにある南十字が見たいですね。その場合は、オーストラリアかニュージーランドです。インドネシアのバリ島あたりでも見えます。そのあたりに旅行に行きたいですね。
南半球に行くと、そちらでしか見えない星座以外にも、南半球でしか見られない天体があります。大マゼラン雲と小マゼラン雲です。


右上にある赤い散光星雲は肉眼では見えません


太陽も地球も、天の川銀河の中にあります。そのすぐ隣にある別の銀河が大マゼラン雲と小マゼラン雲です。北半球からは、この2つは見えませんが、それとは別な隣の銀河が見えます。アンドロメダ大銀河です。南半球に住む人からすると、アンドロメダ大銀河は、北半球に行って見てみたい天体なのでしょう。

大マゼラン雲と小マゼラン雲の実際の大きさは、アンドロメダ大銀河と較べるとすごく小さいのですが、近くにあるので大きく明るく見えます。アンドロメダ大銀河は、肉眼でやっと見えるくらいの明るさですが、大小マゼラン雲は肉眼ではっきり見えます。

南半球に行って、日本からは見えない星座や天体を見てみたいですね。








戻 る