閏年


今日は2月28日、いつもの年なら今日で2月が終わりですが、今年は29日がある閏年です。
4年に1回、閏年があるのは、みなさん、ご存じですよね。でも、正確に言うと、4年に1回ではありません。4年に1回なら閏年になるはずの年でも、平年の場合があります。閏年にするしないは、どういう規則なのでしょう?
地球が太陽の周りを一回りする時間を1年と言います。約365.242日です。 .242の部分が問題です。.25ならちょうど4年に1回、閏年を入れればいいのですが、.24なんです。微妙に惜しいわけですね。

現在使われている暦では、400年間に100回、ではなく、97回の閏年を入れます。そのため、次の規則に従って閏年になります。
  ・西暦年が4で割り切れる年は閏年
  ・ただし、100で割り切れる年は平年
  ・さらに400で割り切れる年は閏年

関ヶ原の戦いがあった1600年は閏年ですが、1700年は閏年ではないわけです。


2月28日 21時の星空


ところが、日本の閏年の算定方法は、これとは違います。「神武天皇即位紀元」によって行うことが法律で定められています。
  ・神武天皇即位紀元年数、これを皇紀年数といいますが、4で割って、割り切れる年を閏年とする。
  ・ただし、皇紀年数から660を引いた数を100で割って割り切れる年で、かつその結果が4で割り切れない年は平年とする。

結果は同じになるのですが、日本独自の方法です。

それと、近代の夏のオリンピックは、4で割り切れる年に開催されます。そのため、先ほどの規則のため、閏年にならなかった年を除いて、オリンピックは閏年に開催されます。閏年は「オリンピックイヤー」と呼ばれています。今年も閏年でオリンピックイヤーですね。
アメリカ合衆国大統領選挙も、一部の例外を除いて閏年に行われています。閏年というのは、そういう意味でも大切な年なのです。

人は、昔から太陽や星の動きを観測して、暦を決めてきました。暦というのは、長年の天体観測の成果なのです。
そんなことも考えながら、平年より1日多い明日を充実した日にしてくださいね。








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