今夜の星空(木星)


学校の入学式も終わって、新年度が本格的に始まりました。星空も春の星座、本番です。
でも、春の空って、晴れてもどんよりとしていて、冬の栃木県の青空とはずいぶん違いますよね。冬の青空は寒いですけど、澄みきっていました。それに較べて春の空は、霞がかかった感じです。夜になってもそれは同じです。冬の星はキラキラ輝いていましたが、春の星空は春霞の向こう側にある感じで、見える星の数も少なくなってしまいます。

今週は、日没が18時10分ごろ。20時には真っ暗になるのですが、その時間には西の空に三日月が出ています。今日の場合は21時半に月が沈むので、それ以降、暗い星まで全部見えるようになります。

22時頃、まず西の空を見てみましょう。西の地平線にオリオン座やおおいぬ座が沈むところです。さらに2時間過ぎて0時になると、ふたご座やぎょしゃ座も沈んで冬の星座がなくなります。
南の空にはしし座やおとめ座があります。春の代表的な星座です。



しし座の中に明るい星があります。木星です。木星はこれからが観測しやすい時期になります。
木星は小型の望遠鏡でも、縞模様や4つの大きな衛星が見えます。4つの衛星をしばらく見ていると、位置が動いていって、衛星が木星の周りを回っていることがわかります。ガリレオ衛星と呼ばれているものです。
400年前にガリレオが自分で作った望遠鏡を使って、その4つの衛星を発見しました。それをよく観察した結果、木星の周りを衛星が回っていることに気がつきました。ガリレオはそれを見て、コペルニクスが唱えた「天動説」が正しいことを確信しました。

一般の人でも、天体望遠鏡があればガリレオと同じ発見ができるわけです。1時間おきぐらいに木星と衛星を見れば、400年前にガリレオが見たのと同じものが見られます。
自分がガリレオになった気分になれるわけですね。









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