流星


夏の夜空というと、天の川や七夕の星を連想しますが、夏は流れ星の季節でもあります。このコーナーでも、この時期には流れ星の話が多かったと思います。

7月・8月はたくさんの流星が見られます。
まず、夏に限りませんが、流星がたくさん見える「流星群」という現象があります。流星群にもいろいろあって、活動期間は短いけど、1時間あたりに見える流星数が多いもの、活動期間は長いけど、時間あたりの流星数が少ないものあります。流星群の活動期間は、長いものは1ヶ月ぐらい続くし、短いものは1日だけです。7月と8月は、活動期間の長い流星群が重なったり、短いものが次々にやってきたりします。


周辺にある明るい星3つが「夏の大三角」
かすかに天の川も写っていて、薄雲がかかるその中に明るい流星が飛んだ


どんな流星群があるか。みずがめ座流星群、やぎ座流星群、ペルセウス座流星群、はくちょう座流星群などがあって、活動期間が重なります。中でもペルセウス座流星群は、毎年たくさんの流星が見られます。夏はひとつの流星群だけではなくて、いくつかの流星群が重なって、たくさんの流星が見えるわけです。今夜(2016.7.24)も2つの流星群の活動期間に入っています。みずがめ座δ流星群とやぎ座α流星群というのが見られます。
今夜だと何時頃に見られるかというと、流星群の名前にある「みずがめ座」と「やぎ座」が地平線の上に昇っていて、南に近いところに見える時間帯がいいです。夜9時以降なら見られますが、夜中の1時頃が一番多くなります。

夜中の1時からだと、明日(2016.7.25)、仕事がある人は難しいですね。今夜の場合、月が沈むのがそのくらいの時刻なので、夜中の1時から夜明けまでの時間帯が一番いいです。ただ、やぎ座群もみずがめ座群も、流星の数は多くはないので、無理して見るほどのものではありません。どちらも来月中旬まで活動するので、休みの日の前日に見ればいいでしょう。
今夜は無理でも、今月と来月、夜空を見上げていれば流星を見られるチャンスが大きいわけです。
それと、流星群によって、流星の速さが違います。ただ流星を見たというだけではなくて、明るさや速さがいろいろあるのだというところも見てください。。








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