星見のシーズン


今日(2016.7.31)で7月も終わりで、明日からは8月、夏本番です。これからが暑さのピークでもあります。昼間は、できれば外に出たくありませんね。でも夜になると、多少は涼しくなるので、外に出て星空を眺めるのもいいですね。

夏の星空を見るときのポイントは・・・
まずは天の川。
日本から見える夏の天の川は、他の季節に見える天の川よりも濃いところが見えています。そして、北東の地平線から天頂を通って、南西の地平線まで180度、空を横切っています。天の川は見たいけど、街の中では見えません。先月、そんな話を書きました。宇都宮市だと、市の中心から30km以上離れないと、北のカシオペア座から天頂を通って、南のいて座までつながっている天の川全体を見ることはできません。でも、天頂付近にある、はくちょう座の天の川だけなら、10kmぐらい離れて、周りに街灯などの光がないところなら見えると思います。天頂付近は、地上の光の影響が一番少ないのです。それでも、よく晴れて、空気の透明度が高い日でないとダメです。
実は、栃木県の夏の夜は、そういう日がすごく少ないのです。昼間は晴れていても、夜になると曇ったり、晴れてもモヤがかかったような空だったりします。天の川が見えないのは、地上の光の影響だけではなくて、夏は、空気が澄んでいないという理由もあるのです。。


画面の周辺にある明るい星3つが夏の大三角
左上から右下にかけて、うっすら光っているのが天の川
画面下半分には薄雲がかかっている
街の郊外なら、肉眼でもこのくらい天の川が見えることがある


でも、晴れて月がなかったら、天頂に近い上の方を見てください。特に明るい星が3つあります。今夜の22時ごろだと、上の方に夏の大三角があります。3つの星のうち、2つは七夕の織姫と彦星です。こと座のベガと、わし座のアルタイルという名前の星です。七夕の物語の通り、天の川の両岸にいます。
もうひとつは、はくちょう座のデネブ。デネブは、天の川の真ん中にあります。ですから、天の川が見えなくても、ベガとアルタイルの間に天の川があって、デネブがあるところが川の真ん中だということを知っていれば、天の川の流れが想像できると思います。
そう思いながら見ると、天の川がうっすら見えたりするかもしれません。ここに天の川があるはずだと思ってみると、見えることもあります。

そして、南西の空に火星と土星も見えています。火星は次第に遠ざかっていて、小さくなりつつありますが、土星はよく見えます。天体望遠鏡を覗く機会があったら、ぜひ土星を見てください。
流れ星も見られるかもしれません。流星が多い時期ですから、星空をある程度の時間眺めていると見られると思います。

夏の夜空は、天の川、夏の大三角、土星、流星と盛りだくさんです。みなさんも、夏の夜空を眺めてみてください。








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