アメリカ日食


まだ1年ぐらい先の話ですが、アメリカで皆既日食があります。アメリカの現地時間で、来年の8月21日です。西海岸では午前9時頃から始まって、昼前には終わります。東海岸では、昼過ぎから始まって午後4時頃終わります。アメリカなら行きやすいし、日食が起こる時間帯もいいですね。


皆既中は太陽の周りに「コロナ」と呼ばれる流線型の光のスジが見える


皆既日食や金環日食は、1年に1回ぐらいは地球上のどこかで起こります。でもそれが海の上だったり、アフリカの真ん中だったりすることもあります。先進国で皆既日食というのは希です。みなさん、それなら見に行きたいと思いますよね。1年近く先の話を今するのは、世界中の多くの人がみんなそう思うからです。

アメリカを横切る形で皆既日食が起こるわけですが、アメリカ全土で見られるわけではありません。下の図にある、帯状の狭い範囲でしか見られません。青い線の内側なら見られますが、青線の近くだと、皆既があっという間に終わってしまいます。長い時間(約2分間)皆既日食が見られるのは赤い線の上です。



そこに多くのアメリカ人が殺到します。そして世界中から人が殺到します。皆既日食が見られる場所は大混雑します。
     * アメリカの郊外なら空き地などいくらでもあるから、どこででも見られると思ってはいけません。
        私有地に無断で立ち入ると、最悪、射殺されても文句は言えません。
        公園や土地の所有者(ホテルなど)が日食観測用に提供している場所にしか入れません。

ホテルは早く予約しないと、あっという間に満室になります。・・・というか、皆既日食が見られる場所にあるホテルは、すでに世界中の旅行会社にすべて押さえられていると思います。個人でホテルをとろうとしても、宿泊料が信じられないくらいに高騰しています。皆既日食が見られない場所にある、空いてるホテルから、見られる場所に車で移動しようと思っても、道が大渋滞で動けなくなると思います。行きやすい先進国で日食が起こると、そういう問題があるわけです。
来年の夏のことだとは思わないで、今から準備しないといけません。日本の旅行会社からも、皆既日食観測ツアーがいくつか出ています。行きたいと思う人は、早めに申し込んだ方がいいです。こちらもあっという間に満席になると思います。

日食は、せっかくアメリカまで行っても、晴れなかったら見られません。曇ったからといって旅行費用が安くなることもありません。アメリカの中でも、砂漠地帯など晴れる確率の高いところを選んだ方がいいわけです。
日食を見るだけではなくて、せっかくアメリカに行くのですから、近いところの観光も付いているものが多いです。日食観測ツアーもいろいろあって、観光が充実しているものや、本当に日食だけを見て帰る、機内泊の弾丸ツアーも出てくると思います。選択はできますが、早めがいいです。

みなさんも来年8月のアメリカ皆既日食、考えてみてください。









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