秋の天の川


今回は天の川の話です。
天の川というと、夏という感じがしますが、秋も天の川がよく見えます。天の川はどの季節でも見えますが、濃いところと薄いところがあるし、天の川が見やすい位置にある場合と、そうでない場合があります。
やはり、夏の天の川が一番濃く見えます。日本から見た場合、いて座のあたりが一番濃いところです。でもそのあたりは南の地平線に近くて、栃木県から見た場合、関東平野の街の光が明るくて、天の川が消されてしまいます。その点、秋の天の川は、真上より少し北寄りの高いところに見えます。真上に近くて北寄りだと、街の光の影響を受けにくいわけです。このため、夏よりよく見える場合があります。下の写真は、今夜(2016.9.25)22時の北の空です。


9月25日 22時の北の空


西ははくちょう座から、東のカシオペア座あたりまで、天の川があります。その両側にもつながっていますが、そのあたりが一番よく見えます。夏の天の川は上から下でしたが、この時刻には、東西方向に流れています。はくちょう座とカシオペア座の間に、ケフェウス座もあります。
あまり目立たない星座ですが、同じくらいの明るさの星が、すごく短くなった、鉛筆みたいな形に並んでいます。目立たないですが、秋の星座の物語の中心になる、王様の星座です。

今週から来週は、夏よりもよく見えるかもしれない、秋の天の川を見る好機です。見えるかどうかは、まずは天気次第ですが、次に月がないことが大切です。今週土曜日(2016.10.1)が新月で、週前半も細い月が明け方に出てくるだけです。星がよく見えそうなところに出かけてみてはいかがでしょうか。








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