アンドロメダ大銀河


10月も終わりに近づき秋も深まってきました。この時期に見ておきたい天体は「アンドロメダ大銀河」です。これは有名な天体で、北半球で肉眼で見える、唯一の銀河と言っていいものです。大きくて明るい銀河ですが、元々が大きな天体だということでもありますが、我々が住む天の川銀河に近いところにあるとも言えます。

アンドロメダ大銀河は、肉眼でも見えないことはないですが、双眼鏡で見るときれいです。天体望遠鏡よりも双眼鏡がいいです。アンドロメダ大銀河は、「大銀河」というくらいですから、大きいんです。天体望遠鏡だと、見える範囲が狭いので視野に入りきりません。双眼鏡は広い範囲が見えるので、全体が見られます。


視野円の直径 3度


アンドロメダ大銀河は楕円形に見えますが、長い方が満月6個分、短い方が満月2個分ぐらいの大きさがあります。ただ、双眼鏡で見るとそういう大きさの楕円形に見えるかというと、そうでもなくて、周辺の方はすごく淡いのでよく見えません。どこまで見えるかは、双眼鏡の性能と空の暗さによります。街の明かりで空が明るいと、中心の明るい部分しか見えません。それと双眼鏡や望遠鏡は、倍率が高いほど暗くなりますから、レンズが大きくて倍率の低いものがよく見えます。ただ、レンズが大きいと重くなりますから、重すぎると実用的ではありません。6x30(倍率が6倍で、レンズの直径が30㎜ )か7x42が最適です。
アンドロメダ大銀河を見るには、できるだけ市街地から遠く離れて、低い倍率で見るのがいいわけです。

アンドロメダ大銀河が空のどのあたりにあるのか。
今夜22時に、アンドロメダ座が天頂あたりにあります。アンドロメダ大銀河は、アンドロメダ姫の腰の右側あたりにあり、M31という番号が付いています。すぐ近くにM32とM110という天体もあります。M32とM110は、伴銀河といわれるもので、M31のすぐ近くにくっていています。それらも一緒に見えます。








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