スーパームーン


11月14日、月曜日が満月で、このの満月がスーパームーンです。
スーパームーンという言葉も、最近、よく聞くようになりました。あらためて、スーパームーンというのがどういう現象なのか説明します。月は地球の周りを約30日で一周します。その軌道は楕円形です。ですから、ほぼ1か月に1回ずつ、月が地球に近い時と遠い時があります。地球に近い時には、月が大きく見えます。

月が大きかったり小さかったりするのは、肉眼で見てわかるかというと、わからないでしょうね。大きい時の月と小さい時の月を並べて見られれば、明らかに大きさが違うのが判りますが、そういうわけにはいきませんので、大きさの違いは実感できません。月が地球に近い時に満月になると、それをスーパームーンと呼ぶわけです。1月から12月までの1年間で、一番大きく見える満月をスーパームーンと呼びます。


国立天文台ホームページより


でも星好きの人は、スーパームーンという言葉はあまり好きではないと思います。これは天文学用語ではなくて、星占い系の言葉です。月は1か月に1回ずつ、大きく見えたり小さく見えたりします。そのなかで、満月の時だけをことさら、スーパームーンと呼ぶのはしっくりきません。
スーパームーンという言葉が定着したのは、最近5年ぐらいじゃないでしょうか。それ以前から言葉はありましたが、数年前からマスコミが大きく取り上げるようになりました。スーパームーンという言葉が定着してきたのは、マスコミが取り上げるようになったからなのです。さらに、約2年に1度の火星接近の時は、「スーパーマース」という造語をつくったり、マスコミがどうってことない現象を取り上げて騒ぎ立てるのは、星好きな人にはイメージが良くないです。

いずれにしても、14日の満月は、今年一番大きい満月です。晴れたらそう思いながら、月を眺めてみてください。。








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