秋から冬にかわる星空


11月最後の日曜日になりました。今週後半は12月ですね。あっという間に1年が終わってしまう気がします。
これから寒い季節になりますが、太平洋側は星がきれいに見える季節でもあります。北風が吹くと、栃木県は晴が続くようになります。でも栃木の人は、日本中、どこでもそうだと思ってしまいがちですが、そうではありません。

福島県にある「ななつがたけ北天文台」は、冬は晴れません。福島県の中でも西の方の会津なので、日本海側の気候です。冬はほとんど毎日雪で、全然晴れません。栃木県で北風が吹いて快晴の日は大雪なのです。真冬は、積雪が普通に2mぐらいありますから、豪雪地帯といってもいいと思います。近くに「だいくらスキー場」とか、「たかつえスキー場」があります。
宇都宮が快晴でも、車で2時間行ったところが大雪というのは想像しにくいですよね。栃木県の人に、冬は奈良部さんの天文台でも星がきれいに見えるんでしょ? と言われますが、逆で、冬は完全にシーズンオフになります。天体観測にもシーズンオフがあるのです。日本海側に住んでいる人はみんな、冬の天体観測はお休みです。

星好きの人は、栃木県に住んでいることが幸せなのです。そういう季節に入る今週は、きれいな星空が見られるでしょうか?
今週、29日の火曜日が新月です。ですから、今週は月に邪魔されないで、ほぼ一晩中、きれいな星空が見られます。ただ、天気はどうにもなりませんから、よく晴れる日を待つしかありません。
では、今夜、どんな星座が見られるのか・・・ 21時の南の空が下の図です。



南の空にくじら座があります。その上にうお座やおひつじ座があります。21時ごろだと、一番見やすいところにあるのは秋の星座です。うお座、おひつじ座、ペガスス座などがそれで、北の空には、カシオペア座やアンドロメダ座もあります。

東を見ると、オリオン座が昇ってきています。冬の星座が昇ってきます。オリオン座の北にはふたご座もあります。本格的に寒くなるころには、そのあたりの星座が南や真上に見えるようになります。

星空を見ても、季節の変わり目がわかるわけです。








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