秋から冬にかわる星座 2


今日は12月25日、クリスマスです。そして今年最後のベリークラシック・コズミックジャーニーになりました。
今年もいろいろな星のお話を書きました。いろいろありましたけど、今年の天文トピックとしては、火星の接近と重力波の検出でしょう。
春ごろは火星の話でした。5月から6月にかけて、火星が2年2か月ぶりに地球に近づいて、大きく見えました。でも、大きいとは言っても、元々が小さい惑星なので、一般の人には火星が明るく見えた、というだけだったかもしれません。

重力波の検出というのは、一般の方々の記憶にあるでしょうか。日常生活には、何の影響もないことなので、一般の人にはインパクトのないニュースだったかもしれません。でも、天文学的というか、物理学の世界では大ニュースでした。たぶん、来年以降のノーベル賞候補だと思います。

来年の天文トピック的な天文現象は、一般の人が注目するほどのものは何もありません。しいてあげれば、8月22日の皆既日食です。日本では全く見られませんが、アメリカでとてもいい条件で見られます。先進国で皆既日食が見られるのはまれです。世界中の天文ファンが、この日、アメリカに集まります。私もその日食を見に行くつもりなのですが...
日食観測ツアーの募集開始直後に申し込んだのですが、それでも、申し込みが殺到してチケットをゲットできずに、キャンセル待ちになってしまいました。人気歌手のコンサートみたいですね。いったい何分、もしくは、何秒で満席になったのか、知りたいところです。


年末の今週の星空はどうでしょう?
29日木曜日が新月です。今週は、晴れればきれいな星空が見られます。まず、今夜22時の西の空を見ると、ペガスス座が沈もうとしています。ペガスス座には、秋の四辺形と呼ばれる四角く並んだ4つの星があります。これが沈むと秋も終わりです。


12月25日 22時 西の空


南の空を見るとオリオン座があります。その下にはおおいぬ座もあります。冬の代表的な星座です。この時期の星空は、秋が終わって冬の星座にかわってきています。
夜も早い時間なら、まだ秋の星座が見えますが、遅い時間になると冬の星座になっているわけです。


12月25日 22時 南の空









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