しぶんぎ座流星群 (今回の話は放送の内容と違います)
お正月早々の天文現象というと3日・4日に「しぶんぎ座流星群」があります。
「しぶんぎ座」という星座、知ってますか?
昔あった星座で、現在はありません。「しぶんぎ」ってなんでしょう?
昔、大航海時代の頃の話です。当時は、GPSなんかありませんから、航海中の自分の船が、地球上のどこにいるのかを知るための手立てが必要でした。そのために星の位置を測定して、自分の位置を計算して求めました。その時に使う観測装置に、「六分儀」とか「八分儀」とか、「四分儀」というものがありました。最後は、読み方としては「よん分儀」ではなく、「しぶんぎ」と読みます。
航海にとって大切な道具の「しぶんぎ」が星座になったわけです。かつては、四分儀、六分儀、八分儀、すべてが星座になっていました。現在も、ろくぶんぎ座とはちぶんぎ座はあるのですが、しぶんぎ座だけは無くなってしまいました。
かつての「しぶんぎ座」というのは、「うしかい座」と「りゅう座」の間あたりです。夜中の0時ごろ、北東の空にうしかい座が昇ってきています。その左側にりゅう座があります。その間あたりに、かつてのしぶんぎ座がありました。そして、そのあたりから流星が飛び出してくるように流れます。
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